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男性はタオルで局部を隠し、女性は…混浴の実態

 その不適切きわまる混浴の実態はこうだ。「女性出張コンパニオンを手配した場合には、おおむね毎回、露天風呂において男性はタオルで局部を隠し、女性は湯あみを着用した状態で混浴を実施していたことが認められた」。前述の全国紙記者が話す。

混浴に使われた湯あみ
同仕様の湯あみはネットで2350円で売られていた

「2017年には『混浴をしなければならないとは聞いていない』と女性コンパニオンが激怒して、TOKAIが派遣会社を“出禁”になる事件が起こっています。会社法務部ではマスコミに漏れるリスクを検討し、鴇田氏にも報告していました。しかし、鴇田氏からかえってきたのは『そうか』というまさかの一言のみ。結局、懲りもせずに別の業者を探して、再び混浴を続けていたのだから呆れてモノが言えません」

 これに対して鴇田氏は、調査に対し「私がもっぱら私欲でコンパニオンと混浴していたかのような不当な非難であります」と反論。さらに、他の役員も参加していたと付言したうえで、会社の悪評が晒されるリスクについては、「周囲に人通りがなく外部の第三者が内部の様子を確認することはできません。近隣住民からクレーム等を受けたという報告を当社内で受けたことはありませんでした」と釈明している。

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混浴の舞台となったゲストハウス Ⓒ文藝春秋

“健全な遊び場”だった場所が…近隣住民の嘆き

 聞くだにおぞましい“混浴騒動”を、長野・蓼科に別荘を持つ近隣の住民はどう見ていたのか。鹿を見るのが楽しみだと語り、静謐な自然のなかで年を越しにきたという男性は、戸惑いながらこう話した。

「見たくもないのに、犬の散歩をしていると真昼間にすっぽんぽんの中高年男性たちが露天風呂に浸かる姿が車道から見えるんですよ。今年になって誰かが苦情を言ったのか、ようやく覆いをつけるようになったけど……。マイクロバスや、多い時は乗用車4台ぐらいに乗ってラフな格好でいつもやって来ました。この辺りは本来、夏には音楽家が演奏の練習でやってきたり、1人の時間を楽しんだりできる落ち着いた土地なんです。ゲストハウスの場所はもともと滑り台があった広場で、孫を遊ばせる“健全な遊び場”でしたから。普通、こんなところにコンパニオンを呼ぶなんて発想が生まれません。ましてや、混浴だなんて……」

関係者が混浴にふけった浴槽は、車道からも丸見え Ⓒ文藝春秋

 破廉恥な混浴騒ぎに端を発した、静岡県の名門企業のお家騒動。「半沢直樹」ならもう一波乱あるところだが、エンディングやいかに。