ドラッグストア「スギ薬局」が、店舗での暖房の使用を原則禁止するなど、波紋を広げている暖房問題。今回、大手チェーン「カラオケまねきねこ」でも、経費削減のため、客室以外の場所でのエアコン使用を控えるなど“暖房禁止令”が出ていることが、「週刊文春」の取材でわかった。

業界屈指のカラオケチェーン店で起きた異変

 まねきねこは東京に本社を置く東証プライム上場の「コシダカHD」グループが運営するカラオケチェーンだ。

「社長は創業家の腰髙博氏で、妻の美和子氏が常務です。低価格や居抜き出店で成長し、店舗数は582軒でトップ。売上高も379億円と業界屈指です」(経済部記者)

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創業家出身の腰髙社長

 そんな同社で異変が起きたのは昨年11月のこと。ある店舗の店員Aさんが語る。

本社から通達された文面には「共用部エアコンOFF」と指示が

「経費削減のため『客室以外のエアコンの使用を控えるように』と会社から指示があった。通路やフロント、厨房、事務所、トイレ、すべて禁止になりました。12月以降も継続している」

 実際、本社から通達された文面には〈共用部エアコンOFFも引き続き徹底〉などと記載されている。

本社の指示文書には「省エネ運動」の名のもとに…

 小誌記者も1月上旬、複数の店舗に足を運んだ。