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在日ヘイト町議「股裂きの刑にしてやりたい」問題の根深さ

今週の珍言・暴言・問題発言

2018/01/27
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増井敬史 奈良県安堵町町議
「極悪非道の在日Korean」
「両足を牛にくくりつけて、股裂きの刑にしてやりたい」

MBS NEWS 1月24日

 今週の珍言、暴言、問題発言を振り返る。奈良県安堵町の増井敬史町議が、今月20日、従軍慰安婦問題に絡めて特定の国会議員を名指しし、「極悪非道の在日Korean」「両足を牛にくくりつけて、股裂きの刑にしてやりたい」などとフェイスブックに書き込んでいたことがわかった。また、総理大臣経験もある別の国会議員については「論外のアホである!ポアして欲しいと思う」と書き込んでいた。「ポア」とはオウム真理教が「殺害」の意味で使っていた言葉だ。

問題となった投稿(現在は削除)

 増井氏は取材に対し、「お騒がせいたしまして誠に申し訳ございません。深く反省しております。一番の問題は自分自身が不勉強で、ヘイトスピーチや人権侵害についてまったく自覚がなく」と謝罪の言葉を述べた。

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 しかし、名指ししていた国会議員について尋ねられると、「この人らは言うたら工作員ですよ。国会議員でありながら。私から言わすと、反日勢力が今回の騒動を拡散させていると、私をつぶそうとしている」と言い放ち、議員辞職については「頑張ってきたつもりなんですけど……日本のために、フェイスブックもやっていたつもりで……議員を辞職して責任を取るという方法もあるが、それだったら左翼の思うつぼなので」と涙ながらに否定した。

「この人らは言うたら工作員ですよ。国会議員でありながら」(『Nスタ』より)

 増井氏はほかにもフェイスブックに「中国は、日本の国難に乗じて、侵攻しようとしとは、恐ろしいですね(ママ)」「私は嫌韓です」「民進党の議員の能力が著しく劣っているからです」「工作員による、日本の歴史を捏造・自虐史観を刷り込みする戦略が進められていると考えるべきだと思います」などと書き込んでいた(J-CASTニュース 1月24日)。元の書き込みは現在削除されているが、インターネット上で拡散されているスクリーンショット画像によると、増井氏が「股裂きの刑にしてやりたい」と書き込んでいた相手はいずれも女性議員だった。

 今回の書き込みについて、増井氏は「言葉のあやだ。自分の投稿にファンがいて興奮して書いた」とも答えている(毎日新聞 1月24日)。ヘイトスピーチを堂々と書いて「日本のため」とうそぶけば、それに賛辞が集まるのが今の日本の状況だ。賛辞が集まれば集まるほど、もっと賛辞が欲しくなって憎悪表現は激しくなる。増井氏のような書き込みは、ツイッターやフェイスブックなどのSNS、ネットニュースのコメント欄などで頻繁に目にする。この問題は、単におかしな地方議員が一人いたということだけにとどまらない。なお、増井町議は25日に辞職願を提出している。