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ほとんどの寝ぐせは、毛先ではなく…
寝ぐせは「跳ねた毛先」だけを濡らしてクシを通しても、ほぼ効果はありません。
なぜなら、多くの場合、その寝ぐせは毛先についているのではなく、毛束の根元についているからです。
そのため、その根元を濡らして乾かさないと直りません。つまり、寝ぐせ直しスプレーや水スプレーは毛先にかけてもあまり効果はなく、根元に吹きかける必要があります。
寝ぐせは寝汗によって起きている
そもそも、寝ぐせは寝汗によって起きています。以下、寝ぐせがつく仕組みを解説しましょう。
(1)まず、枕に挟まった毛が、根元を押し潰されるようにしてズレます。(2)寝汗をかくと頭皮が軽く濡れ、髪の根元もわずかに濡れます。すると、(3)根元はズレたままの形で次第に自然乾燥し、(4)根元にくせがついてしまうのです。
このことから、毛先をどれだけいじっても、ほとんど効果がないのです。
それは寝ぐせスプレーだけでなく、コテ・アイロンやくるくるドライヤーを使っても同じです。鏡の前で毛先だけを方向付けても、一日キープすることは難しく、時間が経つとまた根元のくせに引っ張られて跳ねやすくなります。
では、どうすれば直るのか? 寝ぐせ直しの基本は「根元を濡らして乾かす」ことです。
基本は「濡れた髪にドライヤー」
髪の毛には、「髪が乾く時にくせが付く」特性があります。これが原因で寝ぐせは起きていますが、この特性はスタイリングに活かすこともできます。濡れた髪をドライヤーで乾かすと、ある程度「こうなって欲しい」ヘアスタイルにくせ付けすることができるのです。