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 このような再設定を求められるケースは、iOSのクイックスタートと比較して、現状ではAndroidのほうが多いようです。またアプリに含まれるデータについても、iOSに比べて移行されないケースが多く、完了していざ使おうとすると「あのデータがないじゃん」となることがしばしばです。そのため移行後すぐに旧端末を初期化するのは避け、きちんと移行が完了できているかどうか、ひととおりチェックして回ったほうが無難です。

 このほか、Google Playストア以外からインストールしたアプリについては、移行の対象に含まれませんので、手動でインストールを再度行ってやる必要があります。iOSと違って純正以外のストアからアプリを導入できるAndroidならではの特徴の一つといえます。

Androidは移行完了後のチェックが不可避?

 まとめると、LINEなどのSNSや電子決済アプリこそ、iOSでもAndroidでも個別に移行作業を行わなくてはいけないものの、それ以外の設定やアプリの移行についてはどちらも専用ツールが用意されており、数年前に比べると移行にあたってのハードルは格段に低くなっています。特に今回試用したPixelの移行ツールは、有線接続でデータを転送するぶん、作業時間そのものはiOSと比べてむしろ短時間で済みます。

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 ただしiOSの場合、仕事を終え帰宅してから移行作業を開始して、就寝前にはほぼ元のiPhoneと同じ状態にすることも不可能ではないのに対して、Androidは見た目は復旧できても、必要なデータがきちんと転送されているか、ひとつずつチェックしなくてはならず、そうした意味では、移行作業はまとまった時間が取れる休日に行ったほうがよいかもしれません。

 Androidの場合、多くのメーカーが手掛けておりデバイスの組み合わせが無数にあること、またGoogle Playストア以外からアプリを導入できるなどの自由度の高さもあって、移行ツールの守備範囲外となるデータが少なからず発生することは避けられません。同じメーカー間の移行はある程度信頼が置けますが、そうでない場合は、今後どれだけ移行ツールが進化しても、作業完了後のチェックはより入念に行うべきと言えそうです。