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犯人は漫画のキャラクターを“コードネーム”として使用

 警視庁は特別捜査本部を設置。手口の酷似した強盗致傷・窃盗事件が、関東だけではなく、山口県・広島県など、全国で多発している。同一グループが関与したとみられる強盗・窃盗事件はさらに多く、30~40件に達する。

リサイクルショップでは金目のものは盗られなかった ©共同通信社

 すでに逮捕された容疑者らの供述からは、金に困って“闇バイト”に手を染めていった様子が窺える。

「ただ、奴らは寄せ集め。背後には共通した“指示役”がいたとみられます」(同前)

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 今回の連続強盗で、指示役と実行犯が連絡を取る手段として使っていたのが、ロシア人が開発したメッセージアプリ「テレグラム」だ。テレグラムは自分の投稿を自動で削除するタイマーを設定できる「秘密のチャット」と呼ばれる機能があるなど、秘匿性が高く、以前から特殊詐欺グループが利用していた。そのテレグラムで犯人グループは、漫画のキャラクターを“コードネーム”として使用していた。事情を知る関係者Xが語る。

指示役の男Aはもともと特殊詐欺をしていた

「指示役の男Aが実行犯とやり取りする際、漫画のキャラを“コードネーム”として使っていた。俺が知っているのは『ルフィ』、『ハンマユウジロウ』、『ミツハシ』など」

 

 説明しておくと、「ルフィ」は『ONE PIECE』で海賊団を率いる主人公。「範馬勇次郎」は格闘漫画『刃牙』シリーズの最強キャラであり、「三橋」は、ヤンキー漫画『今日から俺は‼』の主人公コンビの一角だ。

 Xによると、Aはもともと特殊詐欺をしていたが、昨年から強盗をメインに行うようになっていったという。