水増しした1000万円の“ツケ”を回収するため、女性客をソープランドに“沈める”。そんな卑劣な犯行が発覚し1 月23日までに逮捕されたのは、歌舞伎町で働いていた元ホスト・秋葉拓也容疑者(27)だ。
秋葉容疑者は20代の女性客に「早く金つくってこい!」などといい、東京・吉原のほか、福島や沖縄など5県のソープランドで働かせた売春防止法違反の疑いが持たれている。秋葉容疑者の他にも、女性を風俗店に紹介したスカウトや、ソープランドの経営者など13人が逮捕され、大規模な逮捕劇となった。
社会部記者が話す。
「秋葉容疑者が働いていたホストクラブの系列はもともと弱小店で、なぜか同業との付き合いも避けていたといいます。歌舞伎町では存在感は薄かったようですね。一方、女性が働かされていた吉原のソープは『大衆価格で、ゆとりの入浴時間、高級店のサービス』をうたい、現役AV女優やグラビアモデルも在籍する人気店舗だったとか。料金は70分25000円からで、吉原ではいわゆる格安寄りに分類される店舗でした」
「ホストクラブで営業成績を表彰」はにかむ容疑者
秋葉容疑者が働いていたホストクラブの公式サイトなどには、「1000万player」「入店半年で1000万円」と書かれた気前の良い写真のショットが並ぶ。なかには「営業活動においてその輝かしい成果に対し深甚なる敬意を表するとともにここに金一封ならびに記念品を添えて表彰します」と書かれた賞状とトロフィーを手に、はにかむ秋葉容疑者の姿も収められていた。
ホストでツケをつくり格安ソープに落ちるという絵に描いたような転落劇――。
歌舞伎町のある現役ホストに聞くと、「ホストが落とすというより、女性客が自分から勝手に恋愛と錯覚し、(風俗に)競うように落ちる」のだと嘯いた。しかし実態を取材すると、ホスト側が免罪されるとは到底思えないのだ。
こうした泥沼にはまり込む女性について「コロナ禍で増えた」と語るのはホストに20年以上通っているという中年女性客だ。その理由には、マッチングアプリの普及も一役買っているという。