鬼畜動画に「魔改造」 動画編集メンバーの“罪深さ”
「男は『バッキー』というあだ名で呼ばれていました。盗撮依頼者は斎藤に撮影を依頼し、編集はバッキーに頼むのがテッパンでした。バッキーは斎藤が撮影した動画と、SNSを駆使して普段の女性の姿を集めて組み合わせ、“鬼畜動画”を編集していたのです。グループではこれを『魔改造』と呼んでいました。YouTubeなどと違って、外部に公開するわけではないので、『好きな音楽が使えて嬉しい』と本人は楽しんでいましたね。
盗撮動画の販売は、現金でやり取りしアシがつかないようにするのですが、編集をお願いする過程で、盗撮を依頼した客の個人情報はバッキーに集約されていました。そのため捜査当局は初期の段階からバッキーに目をつけていたようです。
自己承認欲求が強いのか、AV動画のレビューや、今回とは別の盗撮事件を起こし逮捕された人の裁判を傍聴した話などを自身のウェブサイトに掲載したりもしていました」(同前)
悪質な「眠り姫」動画をグループで共有
盗撮した動画をグループメンバーで鑑賞する「オフ会」を開くなど、気味の悪さが際立つ事件だが、グループの犯行は撮るだけには収まらない。その凶悪な一面も明らかになってきた。
前述の社会部記者が話す。
「メンバーのなかには、知人女性に薬品を使用して心神喪失の状態にして、わいせつな行為をし、その一部始終を撮影したとして2人の男が11月には逮捕されました。この一連の犯行を2人は『眠り姫』と名付け、動画は盗撮マニアグループに共有していたようです。撮影だけでもおぞましいのに、薬を盛るとなれば相当悪質な犯行というほかないでしょう」
日本を騒がせた組織的盗撮グループの実態。事件の全容解明に向けた捜査は続いている。
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