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“盗撮のカリスマ”グループの卑劣すぎる組織的犯行「知人女性をクスリで心神喪失状態にし“眠り姫”動画を撮影した」《県庁職員、公安調査員…逮捕者13人の衝撃》

“盗撮のカリスマ”グループの卑劣すぎる組織的犯行「知人女性をクスリで心神喪失状態にし“眠り姫”動画を撮影した」《県庁職員、公安調査員…逮捕者13人の衝撃》

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複数人が共謀する“盗撮プロジェクト”とは

 ついに諜報機関職員が逮捕されるまでに至った事件だが、これまでの捜査からスパイ顔負けの「プロジェクト」と呼ばれる、周到に練られた盗撮手法が明らかになってきた。元グループの一員が話す。

「プロジェクトとは、複数人が金とアイデアを出し合って撮影したい女性を温泉旅行などの名目で誘い出し、早朝から露天風呂の外に潜む斎藤被告が撮影する仕組みです。これを斎藤によく依頼しコンビを組んでいたのが、全国のナポリピザを食べ歩く有名ブロガーとして活動してテレビ番組にも出演し、昨年9月に逮捕された商社役員の男。既に削除された彼のブログには、いつも斎藤被告と一緒にいる写真があげられ、Facebook上で2人が『エロトーク』を楽しむ姿を見たこともあります。

斎藤果林容疑者(本人のSNSより)

 他にも、津田容疑者のように着衣の姿をあとで見比べられるように撮ったり、若い女性が風呂に入ったのを中からショートメッセージで合図をする役目の人がいたりと、グループの盗撮はかなり計画的でした。早朝に撮影スポットまで木々を潜り抜けて向かうので、斎藤の身体は擦り傷だらけで、帰りに盗撮した温泉に浸かって帰るのが恒例でしたね」

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斎藤容疑者らが盗撮をしたとされる某県の温泉 ©️文藝春秋

 撮影を依頼された動画は、依頼者が恋愛感情を抱く女性のこともあるため、原則的にはグループのメンバーを含め他に公開することはないが、1人だけ例外だったのが、動画の編集を担当し、昨年11月に18歳未満の少女の動画を扱って逮捕された派遣社員の男だった。

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