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大柄でよくしゃべる、馴れ馴れしいタイプ

 2016年5月、札幌市内で轢き逃げ事件を起こし逮捕されたが、翌年、KDDIの傘下でコールセンター業務を請け負う会社を立ち上げた。

「会社を作ってまともに働いたことがあり、取引先の接待もそつなくこなしていたと言っていた。確かにトークは抜群に上手かった」(前出・知人)

 当時を知る経営者もこう振り返る。

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「会社は大手商社のグループ会社とも取引がありました。今村は大柄でよくしゃべる、馴れ馴れしいタイプでした。『昔は何かあったんだろうな』と思わせるものがあった。でもすぐに会社を別の人に譲って、音信不通になってしまいました」

ビクタンの施設内で特殊詐欺や強盗の指示を出し続けていた

 この頃から次第に特殊詐欺にのめり込んでいった今村。ススキノで渡邉、藤田らと知り合った。2019年4月、今村は警察官などになりすまして女性からキャッシュカード8枚を盗み、ATMで現金およそ70万円を引き出した疑いもある。警視庁は逮捕状を取っていたが、今村は日本を出国。

今村、渡邉、藤田らはススキノで出会った ©時事通信社

 2019年の暮れ、フィリピンからマカオに高飛びしようとして拘束され、ビクタンに収容される。その後、施設内で渡邉らとともに特殊詐欺や強盗の指示を出し続けていた。

「報道後、収容所内の彼らからは笑顔が消え、犯罪の指示に使った通信アプリのテレグラムのアカウントも消去したそうです」(前出・知人)

 このほか、2月1日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および2月2日(木)発売の「週刊文春」では、狛江事件の前に小誌に「叩きが起きます」と予告していたXの証言、ルフィグループにいた26歳の女や60代の男の正体、「ハンマバキ」「シンチャン」など新たに判明した彼らのコードネーム、渡邉と藤田が起こした2012年の1000万円金庫窃盗事件、藤田の父の告白などを詳報している。

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