文春オンライン

連載THIS WEEK

孤独な男性とすぐに“男女の関係”に…49歳の死刑囚・上田美由紀“最後の晩餐”

note

 鳥取連続不審死事件を巡り、男性2人への強盗殺人罪などで死刑が確定していた上田美由紀死刑囚(49)が1月14日、収容先の広島拘置所で食べ物を喉に詰まらせて死亡した。

 社会部記者の話。

「上田は早めの夕食中に食べ物を喉に詰まらせたようです。倒れたような物音で、刑務官が居室で倒れている上田を見つけた。既に意識はなく、搬送先の病院で死亡が確認されました」

ADVERTISEMENT

上田と接点のある男性が次々不審死

 事件が明るみに出たのは、2009年のこと。上田と接点のある男性が次々不審死を遂げていたのだ。取材していた記者が振り返る。

「2度の離婚を経験した上田は5人の子供を持つシングルマザーだった。自宅は家賃2万5000円、12畳の1DK。逮捕時はゴミ屋敷のように荒れていました」

 当時の上田は身長約150センチで、体重は70キロ超。鳥取市内で豊満な女性専門のスナックでホステスとして働いていた。

上田美由紀死刑囚。源氏名は「サトミ」だった ©共同通信社

「とにかく“寝技”が巧みでした。同じく離婚歴があったり、孤独な男性に近付くのが常。隣に数回つくだけで『一緒に暮らそう』と甘い言葉を囁き、すぐに男女の関係になる。そこから『母が入院してお金が必要なの』と言って、多額の金銭を引っ張ってくるのです。『昔は看護師だった』と偽り、睡眠薬を飲ませたりもしていました」(同前)