上田が喉をつまらせた“最期の晩餐”
亡くなった男性は合計6人。ただ証拠不十分で、大手紙記者Aさんと県警刑事Bさんは「自殺」、警備員Cさんは「事故死」、無職Dさんは「病死」として処理されている。
「立件されたのは、トラック運転手Eさんと電気工事業Fさんへの強盗殺人。上田は借金返済などを免れるため、2人に睡眠薬を飲ませ、それぞれ日本海と川で殺害しました」(同前)
上田は裁判で無罪を主張したが、17年8月、死刑が確定する。それから5年半近く。拘置所でも無罪を主張し、再審請求を準備していた最中の出来事だった。
「当初は自殺も疑われましたが、遺書などは無かった。そもそも、上田は1月10日にも同様に食事を喉に詰まらせて救急搬送されています。病院では異常はないとして拘置所に戻されましたが、高齢者のように嚥下機能が低下していた可能性もある。実際、高血圧や狭心症など複数の病気で投薬治療を受けており、健康状態は相当悪化していたようです」(前出・社会部記者)
拘置所関係者が続ける。
「期せずして、“最期の晩餐”となった夕食は、白米、やきそば、玉子焼き、ハムとポテトサラダのフライ、スパゲッティサラダ、つみれという6品目だった。他の受刑者と同じメニューで、特に喉に詰まりやすい食べ物を頼んだわけでもなさそうです」
残る収容中の確定死刑囚は105人となった。