1月29日、メンズ地下アイドルグループとして活動している田辺稜弥容疑者(25)と本田孝一朗容疑者(22)が東京都青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕された。両容疑者はそれぞれのファンである当時15歳と17歳の女子高生に対し、みだらな行為を行ったと見られている。
社会部記者が解説する。
「田辺容疑者は、2021年3月、渋谷区のホテルで当時15歳の女子高生に対してわいせつな行為を行った疑いがもたれています。一方、本田容疑者は2022年6月に当時働いていた歌舞伎町の店舗内等で17歳の少女にわいせつな行為を行ったとして逮捕されました。本田容疑者は容疑を認めていますが、田辺容疑者は『アイドルとファンの関係。性行為をした記憶はない』と否認しています」
この事件でひときわ注目を集めたのは、彼らのメンズ地下アイドルとしての顔だろう。田辺容疑者は、『蒼天』というグループで『翼』として、本田容疑者は『時雨』で『伊織』として活動していた。メンズ地下アイドル、略して「メン地下」は、インディーズで活動する男性のアイドルグループのことだ。街頭でのビラ配りやSNSで勧誘を行い、ライブハウスなどを中心に活動することが多い。
「ホストまがい」メン地下の実態とは
「デビューを目指して真面目に活動しているメン地下が多いですが、なかには女性から金を吸い上げるためにホストまがいのことをしているグループもあります。『蒼天』と『時雨』もその類で、2グループとも新宿歌舞伎町にあるコンセプトカフェ『X』で働いていたキャストがデビューしました」
「X」のウェブサイトを見てみると、メニューには「お絵描きパンケーキ \1,650」など以外にも、「1688ロゼ ¥88,000」といった高額ドリンクや、キャストの売り上げランキングなども掲載されており、さながらホストクラブのようだ。ホストクラブと大きく違うのは、支払い金額によって溜まるポイントで、「プリクラ同行」「推しからの手紙」などの特典が用意されているところだろうか。
2022年6月、本田容疑者が犯行に及んだのもこの『X』だった。
「金を使ってくれればアイドルになれる」
「本田容疑者は『もっと売り上げを上げたかった』と供述しているようです。『X』では、活躍するとアイドルデビューできるというシステムで、客は“推し”をアイドルにするために金をつぎ込む。本田容疑者は17歳の少女に対して、『もっと金を使ってくれれば自分がアイドルになれる』などと語り、少女は高級シャンパンなどを含め約50万円を貢いでいたようです。そうした少女の“努力”の末に、本田容疑者は『時雨』で念願のアイドルデビューを果たしたというわけです」(同前)
少女へのわいせつ行為はサービスの一環だったということだろうか。本田容疑者は、『X』のVIPルームで営業時間内に少女との性行為に及んだようだ。