VIPルーム「声を押し殺せばそういう行為も…」
「VIPルームと言っても完全個室というわけではなく、他の客席とパーテーションで仕切られている程度ですよ。ただ店内にはカラオケも設置されていますし、常に音楽が流れているので、声を押し殺せばそういった行為もできると思います」(「X」の利用客)
こうした行為について、店側は把握していたのだろうか。
両容疑者が活動していたアイドルグループ「蒼天」と「時雨」、そして犯行現場となった「X」は芸能事務所「Y」が運営している。取材を進めると、事務所「Y」について不穏な声が漏れ聞こえてくるのだ。
メンズ地下アイドル関係者が、「業界内で『Y』はかなり評判が悪い。関わらないようにしているという事務所も多い」と声を潜める。
騒ぎになった「前戯物販」に悪どい「ポイント制」
「とにかくファンサービスが過激なんです。チェキ撮影の時に死角を利用して、ファンの身体を触る 『前戯物販』が騒がれたこともありました。さらにファンとアイドルが個人的に繋がるのも当たり前で、枕営業も横行していると聞きます。アイドルではなく『女性用風俗』や『レンタル彼氏』だなんて揶揄する人もいますよ」
強引な“売り方”も悪評の要因になっているという。
「1000円のチェキ券を1枚購入すると1ポイントが付与される仕組みで、1000ポイントで『推しメンと映画やドライブに行ける』、3000ポイントで『日帰りの大阪旅行に行ける』など様々な特典があります。ただポイントの有効期限は1カ月で、日帰りの大阪旅行へ行くには単純計算で月300万円を支払う必要があります。
このグループはメン地下とは言えませんよ。業界のスタンダートとはかけ離れています。メン地下のコンセプトを謳った風俗のようなものですね……」(同前)
実際に田辺容疑者から被害を受けた15歳の女子高生は、チェキ券に約300万円をつぎ込んでいたようだ。