ドラ1・仲地礼亜と同学年の根尾昂…2軍のキャンプ地・読谷も過熱
今年は2軍のキャンプ地・読谷も、例年以上にファンの熱視線が向けられそうだ。何と言っても、沖縄の大学から初めてのドラフト指名を受けた仲地礼亜投手がいる。立浪監督は仲地を即戦力評価しながらも、新人が陥りやすいオーバーペースを危惧。「投手の場合は焦ると(良くないから)ね。読谷と北谷は近いし、いつでも来れる。慣れ親しんだ読谷でスタートするのもいい。当然、地元の人も盛り上がっているし、2軍も活気づく」と、じっくり育成することを明かした。
同学年で先発挑戦する根尾昂投手も読谷からスタート。仲地は以前、根尾について「僕らの世代では第一線を走ってきた選手なので、ライバルではあるんですけどプロでは先輩なので、色々聞いて切磋琢磨できたらいいかな」と話していた。“NNコンビ”が、今年の読谷の看板になりそうな気配だ。
読谷グルメ情報もお届け。読谷出身の仲地が大学時代にバイトしていたメキシコ料理店「OBBLIGATO(オブリガード)」で、イケメン右腕もほれ込んだパリパリのタコスを食せば、キャンプ見物の充実感も倍増するはず。沖縄感をさらに強めたい場合は、58号線沿いの道の駅「喜名番所」の近くにある「金月そば(きんちちそば)」がおすすめ。沖縄産の小麦を使ったモチモチの麺に、あっさりだけど最後まで飲み干したくなる絶品スープ。記者も読谷取材のランチタイムにはさーっと球場を抜け出し、癒やしの時間を過ごします。最後は、島ジェラート&カフェ「ISOLA」さんで〆。どの味を食べても外れはないですが、僕はスタンダードな「ぬちまーすミルク」が大好きです。
近藤廉と郡司裕也の覚醒に期待
おっと、脱線しました。読谷で注目の選手は、投打で厳選の1人ずつ。まず投手は、プロ3年目の近藤廉投手。昨年の春季キャンプでは1軍抜てきも、左肩痛もありシーズンで活躍することはできなかった。故障も癒えた1月の自主トレでは、こちらが心配するくらいの好気配。特に、真っすぐの威力は以前よりも増した様子で「良かったですか? そう見えてるならうれしいです。自分でもすごく状態はいいので。今年ダメならもう終わりという危機感を持っています。見ててくださいね」と明かしてくれた。独特のリリースポイントと、必殺の真っスラが安定すれば熾烈な左の中継ぎ争いにも十分に加わっていける。
野手では、郡司裕也選手の覚醒に期待する。捕手登録ながら、外野や一塁がメインとなった昨季。「全てが中途半端だった」と振り返る。昨秋から打撃フォームもマイナーチェンジを繰り返し、胸の前で構えるようにした。自主トレ期間中の打撃練習では、快音を連発。読谷スタートからはい上がって、開幕1軍、プロ初アーチ、レギュラー奪取に挑む1年にしてほしい。ちなみに、沖縄入りする日の服装は某ハイブランドのコーディネートで決めた。ネクタイは加藤翔平から、ネクタイピンは岡林勇希から、ベルトは京田陽太から誕生日にプレゼントされたもの。チーム屈指の愛されボーイが、がむしゃらにバットを振る。
長くて短い1か月。沖縄の太陽に照らされながら、多くの瞬間を目に焼き付けたい。
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