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《障害につけこんだマインドコントロール》女性と見れば手当たり次第、性同一性障害を騙る渡辺和美被告(55)の「性奴隷化アジェンダ」の挫折

《障害につけこんだマインドコントロール》女性と見れば手当たり次第、性同一性障害を騙る渡辺和美被告(55)の「性奴隷化アジェンダ」の挫折

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genre : ニュース, 社会

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虚言癖がひどく何が本当かわからない…不正にも加担させられて

「ある有名葬儀社の創業者とよく言っていましたが、ひどい虚言癖なので何が本当かわかりません。離婚は3回か4回しており、子供も4人いると言っていました。今の奥さんとは神奈川で出会ったそうで、何でも渡辺の描く絵にほれたとか。確かに絵はうまいです。『あおい相談室』をやる前には障害者に対する移動支援をしていました。沖縄にいたこともあるらしく、社用に使っていた軽自動車は沖縄ナンバーでした」(A子さん)

渡辺被告が書いたとされる自画像

 A子さんは実際に有名葬儀社の実名を出したが、この葬儀社は1930年代の創業のため、渡辺被告が創業者となることなどありえない。あり得ないような嘘を平然とつく――それは、ライフワークであるはずの障害者の支援業務でも同様だった。A子さんも不正に加担させられていたという。

「実施していない業務をあたかも実行したことにして、国保連から月に数十万円単位のお金を不正に受給していました。私が渡辺の指示で書類を作ることもありました。私自身、介護福祉士の資格を昨年とったのですが、渡辺に実績を水増しするように言われて、実際には一切携わっていないのに渡辺が前にいた移動支援の会社で、5年以上の経験があると虚偽を書いて、試験に合格してしまいました……」(A子さん)

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「俺は精神疾患だから、何をしても逮捕されない」

 身を切られる思いで告白を続ける妻のかたわらで、Bさんは怒りを高ぶらせる。

「『俺は精神疾患だから、何をしても逮捕されない』と渡辺は放言していました。女装をするのも“頭がおかしい”ことの演出ではないかと疑いたくなります。だって、A子やほかの女性たちにやってきたことを考えてください。本当に性同一性障害がある人間が、女性に対してこんなおぞましい性加害ができるものでしょうか。被害を第三者に訴えられないよう、写真を撮影したりする手口も巧妙です。『女性に興味がない』なんて真っ赤な嘘だと思いますし、やっていることは重大な人権侵害です」

カツラと女性ものの服を身にまとう渡辺被告

 夫婦は渡辺被告からスマホに送られてきた女性の裸の写真を前に暗い表情を見せた。“性同一性障害を騙る人物の女性への強制わいせつ”。夫妻によると、警察はA子さん、F子さん、C子さんの被害や「あおい相談室」の不正について捜査を進めているという。三面記事ではとても終わりそうもない。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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