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「人付き合いはうまくない。ずっと緊張してます」
モモコ 私は、気になることはたくさんあるにはあるんですけど……人付き合いはうまくない。ずっと緊張してます。BiSHで遠征している時とかも、隣にメンバーがいると爆睡してもらってない限り気になっちゃう。
BKB そうなんやね。メンバーでも気になっちゃうんだ。
モモコ たとえば私が本を読んでいるとして、今、何を思われているのかな、って。
BKB 本読んでるなー、でしょ(笑)。メンバーにいつも本を読んでると言われてるもんね。じゃあモモちゃんの中で本を読むことは、他者との関わりをバリアにしてるってこと?
モモコ そうなってますね。音楽を聴くとかもそう。
BKB パーソナルスペースが狭い時に気にしちゃうのはわかる。新幹線とかバスでも隣に人がいるという違和感を、本を読むことで忘れられると思ってたけど、モモちゃんは、「忘れられないけど、ガードで本を出してる」ってことか。
話のネタを用意していた小学生時代
モモコ そうですね。そこそこ仲がいいくらいだと、常に相手がどう思ってるんだろうっていうのは昔から考えてしまう。小学校の頃、毎日一緒に登校する友達がいたんですが、通学路が結構長かったんですよ。だから話のネタは絶対に事前に用意しておいて……。
BKB え、ちょっと待って待って。小学生でそんなこと考えて登校する? 間が持つ持たないってそんなこと考えるの? エッセイにも書いてたけど、やっぱり自意識の過剰さは若干あるね。
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対談の続きは『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』(文春文庫)でご覧ください。