脈絡のない相手に『政府のワンコ(犬の絵文字)』
「Y氏は昨年12月末に、公的機関の職員の実名を挙げた上で『政府のワンコ(犬の絵文字)』などとTwitterに投稿していました。この職員のツイートに返信した形ではなく、別のアカウントのツイートに反応する形で悪意ある発言をしたのです」
「桜ういろう」は右派論客らの発言内容に対して過激な返信を送っていたが、Y氏は特に脈絡もなく相手を罵ったようだ。
関係者によると、誹謗中傷を受けた職員は弁護士に相談後、共同通信社に被害を説明。事態を重くみた同社はY氏に聞き取りをした上で、すぐにアカウントを削除させたという。
その後、Y氏は職員に謝罪のメールを送り、誹謗中傷した理由を次のように説明した。
〈私が年内最終勤務を終え、飲酒中にたまたまみかけたフォロワーのツイートに反応し、(中略)とっさにツイートしてしまいました。深く反省し、先ほど削除しました。
二度とこのようなツイートをAさまに対してのみならず、他者さまへもしないことを固く誓い、改めておわび申し上げます。たいへん申し訳ございませんでした〉
誹謗中傷を受けたAさんは次のように話す。
「SNS上で特定個人のアカウントに対し一方的に誹謗中傷することが深刻な社会問題となっている中、記者を名乗るアカウントが会ったこともない相手に執拗に絡み、悪意のあるツイートを繰り返すことは残念です」
ツイートの投稿時刻は、午前3時2分。誹謗中傷をしていい理由にはならないが、未明にわたる飲酒で気が大きくなっていた可能性は否めない。
「女性記者にFAXでラブレター、お中元にはアレを…」
Y氏は一体どういう人物なのだろうか。共同通信社の記者が明かす。
「Y氏は2018年4月に中途で共同通信社に入社しました。前職では女子校の教員をしており、歴史を教えていたそうです。今は関西地方で記者をしています」
現在は削除されてしまったが、Y氏のTwitterアカウントには「前職は女子校教員(歴史)」との記載があった。
そんなY氏だが、SNS以外でもトラブルを起こしていたという。前出の記者が続ける。
「3年ほど前の話ですが、Y氏は別の支局に勤務する同期の女性記者に好意を持ったのか、ラブレターを複数回、支局のファックスに送信したことがあったようです。加えて、お中元としてカルピスの原液を送りつけたことが話題にのぼったこともあります。このころから、彼の“粘着性”が記者たちの間では問題視されていました」
SNSの不適切な利用について何度も口頭注意を受けていながらも、懲戒処分を受けることになったわけだが、これもY氏の粘着性によるものなのだろうか。
別の共同通信社記者がY氏の“ある習性”について明かす。