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「いずれ人に危害を加えるんじゃないかと不安だった」

 一方、事件の兆候は間違いなくあった。

 現場となった中学校からわずか2キロ強の距離にある河川敷の公園などで、2月13日以降、バラバラに切断された猫の足やアゴなどの死骸の一部が見つかる事件が立て続いていたほか、事件との関連性はわからないものの、近くの小学校には2月21日に爆破予告が寄せられ、緊急措置が取られた。県警は一連の猫のバラバラ事件をめぐり、動物愛護法違反容疑で捜査を続けていたのだ。

亡くなった猫を悼む献花

 事件前から不気味がっていたという高齢女性はこう振り返った。

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「猫をおもちゃのように殺して、本当に人間のやる事じゃないですよね。これまで朝散歩していたのですが、怖いので日中に時間帯を変えていたんです。あんなことをするぐらいだから、毒の餌を撒いたり、いずれ人に危害を加えるんじゃないかと不安だったのですが、まさに不安が的中しましたね。とりあえず逮捕されたので今はほっと胸をなでおろしているのが正直なところです」

集団下校する中学生たち

 男子高校生は容疑を認めているというが、なぜこの中学校を狙ったのか、なぜ猫を殺そうとしたのかといった詳細な動機は明らかになっていない。今後の捜査の進展が待たれる。

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