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性加害の実態が認められたものの、メディアの反応は…

 司法によって認められた、日本で最大の売り上げを誇る芸能事務所のトップによる性加害の実態。だが、一審判決を扱ったスポーツ紙らは、掌を返したように一切触れず、全国紙も朝日と毎日が小さく報じたのみ。テレビは言うに及ばず、広告業界も何事もなかったかのように、ジャニーズ事務所のタレントの起用を続けた。

『プレデター』でレポーターを務めているジャーナリスト、モビーン・アザー氏は、小誌の取材に対し驚きを隠さなかった。

「事実とわかったにもかかわらず、社会的に問題にされなかったことに衝撃を受けました。彼はジャニーズ事務所を運営することを許され、何十年もの間、国の宝として崇められてきた。掘り下げれば下げるほど、よくわからない話でした」

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番組リポーターのモビーン・アザー氏(BBCより)

 ジャニー氏が社会的に弾劾されることはなかった。それはジャニー氏に“生き方を改める必要はない”と思わせたのだろうか。彼は判決後も再び同じ過ちを続けていた。それが今回のBBCの取材で明らかとなっている――。

 3月8日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および3月9日(木)発売の「週刊文春」では、かつて『週刊文春』が報じたジャニー氏のおぞましい性加害の実態、『プレデター』のディレクターが明かす番組制作の経緯、アザー氏が最もショックを受けた被害者たちの証言、番組取材陣が指摘する日本メディアの問題点、性加害問題に対するジャニーズ事務所の回答、当時の担当記者たちが明かす1999年当時の取材の裏側などを詳報している。

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