2019年に死去したジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)。彼によるジャニーズJr.の少年への性的虐待を、世界で初めてテレビで取り上げた英公共放送「BBC Two」のドキュメンタリー番組『Predator:The Secret Scandal of J‐Pop(J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル)』の衝撃が世界で広がっている。

 放送後、問題は英『Guardian』紙や米三大ネットワークの一つ『ABC』などでも取り上げられた。ジャニーズがコンサートを行ってきた香港や台湾、韓国などアジアのメディアも驚きをもって受け止めている。

番組は日本では18日に放送される

 BBCの番組が衝撃的だったのは、何よりジャニー氏から“行為”をされたという元ジャニーズJr.の男性3名が顔出しで体験を生々しく語っていることだ。

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 そして今回、新たな一人の元ジュニアが小誌に対し、証言をしてくれた。都内に住む30代後半のA氏である。くっきりとした目鼻立ちで、いまも当時の面影が残っている。

「本当にあるんだと、びっくりしました」

 A氏が被害に遭ったのは、1990年代後半。当時、六本木にあった“合宿所”と呼ばれるジャニー氏の自宅マンションだった。記憶ではメゾネットの部屋の2階部分にはベッドが並んでいる部屋が2部屋あったと話す。仕事で遅くなって帰れなくなると、合宿所に泊まったという。A氏が語る。

「当時僕は13歳、中学1年生でしたが、口でされました。ベッドの下の方から、ざわざわっとくる。ティッシュにペッとはせず、ゴックンして終わり。そのまま寝る。ジャニーさんが服を脱ぐことはなかった。初めてのときは、本当にあるんだと、びっくりしました。本当にこんなことがあるんだと……」

ジャニー喜多川氏の新たな被害者が現れた

 合宿所には何人もの少年がいるが、ジャニー氏はその中で1人を選ぶ。

「今日はこの子って決めていて、ピンポイントでいく。その頃は1人だけでした。終わったら部屋から出ていくこともあったし、そのまま隣に寝ることも」(同前)