警察が最凶と恐れるトクリュウ型犯罪集団「ナチュラル」。2000人ものスカウトたちが路上やSNSで女性を狙い、次々と風俗店へ送り込む。独自の「闇アプリ」で支配された組織は、年間数十億を稼ぎ出し、裏切り者には凄惨なリンチを加えるという。暴力団や警察官までも飲み込む、この地獄のような組織の実態とは――。

 ここでは、組織の実態に迫ったルポルタージュ『捕食 欲望をカネに変えるトクリュウ型犯罪集団「ナチュラル」の闇』(著=清水將裕・日本橋グループ*、講談社)より一部を抜粋。スカウトを介して夜の仕事の紹介された人気デリヘル嬢・ミレイについて紹介する。(8回目に続く

写真はイメージ ©アフロ

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夜職の女性はメンヘラ率がめちゃくちゃ高い

 スカウトを介して夜の仕事の紹介を受ける女性は、どんなタイプが多いのだろうか。

 ナチュラルとも関係があり、あらゆる夜職関係に詳しい40代のあるベテランスカウトと会うことができた。主に歌舞伎町を舞台に路上での声かけを得意としていて、現在のSNSによるスカウトが出てくるはるか前から業として活動をしていた人物である。

 風俗を含め、夜職の女性について聞くと、「全員とは言わないけどね、メンヘラ率はめちゃくちゃ高いよ」と言い放った。このときはまだその意味するところがよく分かっていなかったが、とにかく紹介を依頼した。

 業界が長いだけあって、このベテランスカウトはナチュラルも含め様々なグループの若いスカウトをよく知っていた。彼の後輩のルートでまず会ったのが、24歳のミレイという名の女性だった(この章に登場する女性やホスト、スカウトはすべて源氏名、通称で表記している)。

 ミレイは、都内の「デリ」で働いている。

「デリ」とは、デリヘル(デリバリーヘルス)のことをいう。店舗はなく、「無店舗型風俗店」に分類されている。