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 韓国にはホストクラブがない、とA子さんは語る。“女性専用バー”はあるものの、顔も公開されず、街頭に看板が出たり、ましてや巨大な顔がプリントされたトラックが街を走っていることなどありえないという。入国制限が解け、ようやく足を踏み入れた歌舞伎町は、A子さんにとって「全てが新鮮な体験だった」という。

新宿歌舞伎町に並ぶホストクラブの看板

「旅行の制限が緩和されてすぐの昨年8月末、女友達と一緒に日本へ旅行に来て、着いたその日に歌舞伎町へ行きました。ネットで調べていたホストクラブへ入り、1回7000円くらいで遊びました。友人はあまり楽しくなかったようですが、私は自分のつたない日本語でも優しく接してくれるホストに好印象を持ちました。2時間でお店を出たのですが、私は正直物足りなくて……」

旅行の日程を1日延長して再びホストクラブへ

 日本旅行は2泊3日の予定だった。友人は予定通り帰国したが、ホストクラブの熱にあてられたA子さんは飛行機をキャンセルし、滞在を1日延長して再び同じホストクラブへ向かった。

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この街並みが海外からは「見たことのない新鮮な景色」に見えるという

「前回と同じ人を指名したら、そのホストが『このお酒頼んでみない?』と勧めてきて、シャンパンを注文しました。指名料がかかるのも知らず、シャンパンがそこまで高いとも知りませんでした。お店を出る時に『10万円』と言われて驚きました。それでもお店を出たら遊び足りない気持ちがあって別のホストクラブへ入り、そこでも1万円弱くらい遊びました」

 韓国に戻ってからもA子さんはホストクラブが忘れられず、韓国の女性専用バーに行っても「まったく楽しくなかった」という。そしてアルバイトを増やして、2カ月後に今度は1人で日本を訪れる。