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 役者なら、それは誰にでもあるよ。楽なことばかりなら、誰だってこの職業に就くだろう。

 僕は30年もこれをやってきたんだ。その間、良い時期もあれば、悪い時期もあった。それはこの世界で普通のこと。毎回立ち上がらないといけない。(良くない時期も)仕事はしてきた。俳優はみんな、次にやるものを探している。

 僕はこの仕事が好きだ。リハーサルなり、撮影なり、次にやるべきことをやる。集合時間が朝4時と言われても、文句を言わずに行く。それが役者の仕事だ。

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チャーリー役に出会うきっかけは…

(劇中より)©2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.

―どのようにしてチャーリー役の話が来たのですか?

 声がかかった時、僕はニューヨーク郊外に住んでいた。ダーレン・アロノフスキーが新たな映画を作ろうとしているとのことだったが、教えてもらえたのは、ひとり暮らしをする孤独な男の話ということ。

 彼には多くの後悔があり、過食をしては自分をより苦しめている。ひとり娘とまた関係を戻したいと思っているが、それは容易ではない。

 しばらくして僕は、ダーレンがこの役を演じる俳優を10年もかけて探してきたと聞いた。それに、この役を演じるには、とても凝った特殊メイクが要求されることも。

 パンデミックで実際に集まることができなかったので、僕は自宅の庭でプロデューサーに体をスキャンしてもらい、そのデータをモントリオールにいる(特殊メイクアップアーティストの)エイドリアン・モローに送って、チャーリーの体のマッピングをしてもらった。

 彼のやった仕事は本当にすごいよ。アナログによる見事な変身だ。今作にCGはほとんど使われていない。服の布地をちょっと修正するようなことをやった程度だ。

 現場でその特殊メイクを施すには、毎日4時間必要だった。1日の終わりにメイクを取るのにも1時間かかる。ずっとその重さを抱えていて、重心が普段と違うから、メイクを取った後は、めまいがしたよ。こんな体を持つ人は、強くなければならないのだともわかった。

 僕は常に、威厳を持ってチャーリーというキャラクターに挑んだつもりだ。そんなふうに僕は、この役に外見から入っていったんだ。