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「Aさん夫妻から叩かれていた」
椎名君が利用している離島留学制度は、地域の活性化や教育振興を目的に、2018年から壱岐市が小中学生を対象に実施。
「もともと長崎県が2003年から推進していた『高校生の離島留学制度』に続く形で行われている取り組みです。自然豊かな島で学びたいと全国から多数の応募があり、昨年時点で島内に小中学生が41名、高校生が36名留学している」(学校関係者)
椎名君は里親であるAさんに月8万円(自己負担は4万円)を支払い、Aさんの家族4人と、小学生~高校生の他の留学生6人と一緒に暮らしていたという。
「中学生の頃からソフトテニス部に入っていました。おとなしくて、一人でいることを好むタイプですね。高校に上がってから島内のテニス大会で見かけた時は、ニコニコと笑顔を見せていたのですが……」(中学同級生の親)
椎名君はなぜ、姿を消してしまったのか。椎名君の知人が打ち明ける。
「実は、椎名君は普段からAさん夫妻から叩かれたり、大声で罵倒されたりしており、失踪当日も叱責されたようなのです。同居する他の留学生たちも同じようにされていたと聞いています」