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高裁判決でジャニー氏による性加害が認められた

 2002年3月の東京地裁判決では、小社は(1)~(5)まで敗訴、(6)~(9)まで勝訴。ジャニー氏のジュニアへの性加害を含む5項目の真実性・相当性を否定し、小社にジャニー氏へ440万円、ジャニーズ事務所へ440万円の支払いを命じた。

ジャニーズ記事

 ところが、双方が控訴して迎えた2003年7月の高裁判決は一転、東京地裁判決が認めなかった(1)のジャニー氏による性加害の真実性を認めた。ただし、(2)から(5)までは一審に続いて真実性・相当性を認めず、小社にジャニー氏へ60万円、ジャニーズ事務所へ60万円の支払いを命じる判決を下した。ジャニー氏とジャニーズ事務所は、高裁判決を不服として上告したが、最高裁はこれを受理せず、2004年2月に高裁判決が確定した。

 判決確定から19年の時を経た今、ジャニー氏の性加害が世界に注目されている。その発端となった「週刊文春」の記事は、どんな内容だったのか。全14本のキャンペーン記事のうち、ジャニー氏のジュニアへの性加害を報じた記事は、主に次の3本である。

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ジャニーズの少年たちが『悪魔の館(合宿所)』で強いられる“行為”」(1999年11月11日号)

ジャニー喜多川は関西の少年たちを『ホテル』に呼び出す」(1999年11月25日号)

小誌だけが知っている ジャニー喜多川『絶体絶命』」(1999年12月9日号)

ジャニーズ記事

 一体、ジャニー氏による少年たちへの性加害とはいかなるものだったのか。性加害発覚の原点となった当時の記事を「週刊文春 電子版」でアーカイブ公開する。「電子版」では合わせて性加害を認めた元ジュニアの証言も配信している。

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