5月6日から上演される舞台「エヴァンゲリオン ビヨンド」に出演予定だった俳優の村上虹郎(25)が降板することが発表された。
《蓮見タン役で出演を予定しておりました村上虹郎さんが、心身の不調により、稽古前ではございますが、降板することになりました。出演を楽しみにされていた皆さまには、ご心配並びにご迷惑をおかけすることとなり大変申し訳ございません》(Bunkamura公式サイトより)
実は「文春オンライン」取材班は以前から村上の周辺を取材していた。きっかけは舞台関係者のこうした証言からだった。
「実はここ最近、村上さんに異変が起きていました。仕事に穴を開けることが増えていて……。舞台は降板の方向で動いています。稽古がまだ始まっていないタイミングだったので、すでに別キャストを起用する準備を進めています」
《乞うご期待》とコメントを寄せていたのに…
「エヴァンゲリオンビヨンド」は完全オリジナルストーリーで、舞台ならではの演出で展開される。窪田正孝が主演を務め、村上を含めた田中哲司ら一部キャストを発表したばかりだった。
村上自身、公式サイトでこのようなコメントを寄せていた。
《これはまたもの凄い大渦に巻き込んで頂きました。大変な事になりました。とにかくこれは未知なるエヴァンゲリオンです、しっかりと喰らいついていきたいと思います。乞うご期待》
村上と言えば、父は俳優の村上淳、母には歌手のUAを持つ二世俳優である。連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では、ヒロイン上白石萌音の幼馴染役を好演したことも記憶に新しい。2021年に公開された映画「孤狼の血 LEVEL2」では、第45回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した実力派だ。
『カムカム』の撮影後から異変
様々な話題映画やドラマに出演し、役者として好調かのように見えていた村上に一体何が起こっているのか――。
「異変が起き始めたのは夏頃からです」と前出の舞台関係者が続ける。
「『カムカム』の後に出演していた『未来への10カウント』(テレビ朝日系)を終えた頃から、村上さんが仕事をドタキャンすることが増えていたんです。エヴァの舞台では2月中旬にポスター撮影をドタキャンしています。これを受けて事務所が降板を決めました。他の映画も降板したそうです。
ドタキャンしてしまう時も、前日までは『行きます』と、やる気のある雰囲気を出していたようなんです。でもいざ当日になると現場に来ない、と。本人に電話をかけても繋がらず、スタッフが心配して彼の自宅にピンポンを押しに行っても反応がなかったそうです。連絡がついたらついたで部屋から出れず、『現場に行けません』ということが何度も続いていたと聞きました」
今年公開される人気漫画の実写版映画「東京リベンジャーズ シリーズ2」ではメインキャストとして出演しているが、この作品でもドタキャン騒動が起こっていたという。