殺到するオファーをさばききれずストレスに
「撮影していた昨年10月頃が特にひどかったようで、1日撮影自体が飛んだことがあったそうです。エキストラなども用意していたので、かなりの金額の損害が出たと聞いています。映画はなんとか無事に撮影を完了することができたようですが、アフレコや終わった後の編集などに一切協力できない状況だったと聞きました。今後プロモーションなどには参加できないでしょう。制作陣はかなり心配していました」(同前)
以前から親交があったオダギリジョーも村上の異変を感じていたという。そもそもオダギリが監督を務めた映画「ある船頭の話」(2019年)では、オダギリが直々に村上をキャスティングしたほど演技力を認めていた。しかし最近の村上の様子には不安があったようだ。
「オダギリさんとの仕事はCMなどの細かい仕事で単発だったため問題なく進んだそうですが、村上さんの不調を汲み取っていた。『虹郎最近変だけど大丈夫?』とオダギリさんが心配していたこともあったそうです」(映画関係者)
2021年から2022年に放送された「カムカムエヴリバディ」の出演以降、村上には多くのオファーが殺到していた。しかしその状況も、村上にとっては逆効果だったという。
「CMなど色々なオファーが届いていました。何を受けるのかを選ぶことも仕事のうちですが、考えすぎてうまくさばききれなかったようです。村上さんは考え込んでしまう性格なので、次第にストレスになっていってしまったのかもしれません」(前出・映画関係者)
家族やその周辺を頼ることが出来なかった理由
芸能界の仕事は特殊だ。友人らに気軽に相談できない面もあっただろう。しかし村上は“芸能一家”。家族やその周辺を頼ることはできなかったのだろうか。「村上さんの家庭環境は少し複雑で……」と語るのは、村上を知る人物だ。
両親である村上淳とUAは、村上がまだ9歳だった2006年に離婚。母親であるUAのもとで育てられ、沖縄に移住後、高校は海外留学をしていた。UAは2008年に再婚し、3人のきょうだいが生まれた。そして2015年、家族でカナダの離島へ移住している。
「虹郎は俳優である父の淳さんを頼って日本に戻って俳優を始めました。ですが淳さんも酒や金銭面で問題が多く、頼ることは難しかったのかもしれません。
虹郎はプライベートで池田エライザさんや玉城ティナさんなどと浮名を流しましたが、想像するような派手な男ではありません。演技に関してはすこぶる評判も高く、人柄も良いから現場評価は高いんですよ。でもプライベートでは人間関係は希薄で、弱みを見せられるような友人はあまりいなかったんじゃないかな」(前出・村上を知る人物)
今回の件で村上に対して関係者たちからは心配の声が多くあがっている。また村上が活躍する姿を見ることができるのか。