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……そんなわけはなく、そのそっくりさんだった。
大谷翔平、あらわる!?
「今日はお疲れ様です。いやあ、本当は最後を押さえて無失点にしたかったんですけどね。ちょっと疲れちゃいました。今日のプレーのポイントですか? それは、意表を突くバントです! ……すみません。普段は沖縄でトレーニングの動画を作って配信しています。コメントで大谷選手に似ていると言われることが多くて、似せてみようと思いました。
髪型を大谷選手と同じにして、厚い胸板を再現するために筋トレもしています。あとは、5センチの厚底スニーカーを履いて身長も近づけるよう努力をしています。これからも大谷選手にはがんばって欲しいですね!」
取材の最中も男性は写真撮影に応じ続け、なかなか解放される見通しはたちそうになかった。
午後11時半を過ぎ、終電が迫る時刻でも東京ドームには記念撮影を続けるファンや、時折歓声を上げる男性グループの姿もあった。会場を後にするファンも、近隣の居酒屋に吸い込まれていくのであった。
夜風が冷たい3月の夜だが、野球ファンの熱気はまだまだ冷めそうになかった。