3月12日に最終回が放送されたドラマ「ブラッシュアップライフ」で民放連ドラ初主演を務めたのは、女優の安藤サクラ(37)。10日には日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞を獲得した彼女の原点とは――。
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父・奥田瑛二の舞台を見て「これ(俳優)になりたい」
ドラマ関係者が語る。
「アットホームな雰囲気で2月のサクラさんの誕生日には、染谷(将太)さんがブーケを渡し、バースデーソングも歌うなど、スタッフでお祝いしました」
1986年、俳優・奥田瑛二とエッセイスト・安藤和津の次女として生まれた。姉は映画監督の安藤桃子。
「5歳の頃、瑛二さんが出演する舞台『幕末太陽伝』を見て『これ(俳優)になりたい』と。小学校の学芸会で主役を務めた際には、瑛二さんが演技指導をした。熱が入り過ぎた瑛二さんが『学芸会みたいな芝居してんじゃねえ』と怒鳴ったことも(笑)」(芸能記者)
デビュー当初は「親の七光り」と悩んでいた
学習院女子中等科時代の99年には父の愛人だった18歳のモデルが『週刊現代』で関係を告白。それがきっかけでいじめを受けた。
「ショックを受けて学校を休みがちになり、頭の側面を刈り上げて剃り込みを入れるなど、荒れた生活を送るようになっていきました。見かねた母の和津さんが、初めてサクラさんの頬を叩いて叱ったそうです」(同前)
2007年、父が監督を務める映画「風の外側」の主演で銀幕デビュー。当初は「親の七光り」と悩んでいた安藤だが、次々とオファーが舞い込むように。演技力について彼女が主演した映画「白河夜船」(2015)の若木信吾監督が話す。
「演技についての指示は『バーンとかワーッとか雰囲気だけで伝えて欲しい』と。でも役作りには真摯に向き合っていました」