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盟友・金子侑司&渡辺久信GMの想い

 WBCの1次ラウンド、プールBの日本対韓国で源田選手は右手小指に大怪我を負った。帰塁の際に相手チームの野手と交錯し、右手小指が本人曰く「よくない方向に曲がった」のだ。普通に考えれば出場するのは厳しいし、完治するまで試合復帰はしないだろう。

 ライオンズのチームメイトで源田選手をよく知る“ねこげんコンビ”の愛称でお馴染みの金子侑司選手は言う。

「(源田選手は)怪我で簡単に離脱するタイプじゃない」

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 普段は甘いマスクで物腰柔らかく喋る“ライオンズの王子様”金子選手が、WBCの源田選手の話になった時だけ、眼光鋭く、ほんの少し強い口調に変わった。

 ライオンズの渡辺久信GMは源田選手の怪我について振り返り、「初めは出場するのは難しいと思ったし、球団としては(出場を続けるのは)どうかなと思った」と、複雑な胸の内を明かしてくれた。

「源ちゃんは日の丸を背負う意味、重さを知っている。源ちゃんは今まで代表に何回も選ばれているけど、レギュラーで出るのは今回が初だから……。侍ジャパンでこのままやりたいって言っていて、その源ちゃんの思いも分かるしねぇ。大会期間中はこれ以上アクシデントがないように祈っていたよ。全部終わって、患部が悪化してなくて、まずはよかったなと」

 渡辺GMの最後の言葉は、ライオンズファンも同じことを思ったに違いない。

困難な道の先に待つもの

 先月、第一生命保険が発表した「第34回大人になったらなりたいもの」で男子は小・中・高校生ともに「会社員」が3年連続の1位で、小学生女子は3年連続1位が「パティシエ」だった。

 いやいや~ちょっと待てぃ! 小・中・高校生の男女諸君。おそらくアンケートを取った時期がWBCの前だったのかなと思うけどぉ~。

 ランキングを見るとプロ野球選手は、小学生男子6位、中学生男子8位。高校生男子は圏外だよぉ~(涙)。うわぁー、そっかぁ。これが現実かぁ。

 若人よ! どんな職業についたとしても、これだけは覚えておいて。二つ道があって迷った時は、困難な道を選んで下さい。その先には進んだ者にしか見られない景色が待っています。絶景かもしれない。はたまた絶望かもしれない。ただ、どんな景色であってもあなたの人生の大きな財産になるはず。

 大怪我を負ってでも、出場という困難な道を選んだ“令和の鉄人 源田壮亮”。野球の神様はあなたの事をずっと見ている。

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