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腕枕をして寝ていると突然嗚咽が…ダルビッシュ有を“いい人”に変えた妻・山本聖子伝説

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「世界一カッコいい人」

 夫のダルビッシュ有(36)を手放しで称賛するのは聖子夫人(42)。結婚生活8年目、夫はいつしか球界一の“人格者”に――。

元世界王者の聖子夫人

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「オフシーズンの家事は妻とフィフティー・フィフティー」

 “ヤンチャ”はすっかり鳴りを潜め、「オフシーズンの家事は妻とフィフティー・フィフティー」「野球人の前に夫である」と公言するダルビッシュ。WBC直前に自身のYouTube番組でインタビューした野球評論家の高木豊氏が語る。

「彼女も世界を獲っているので、自身の鍛錬とか、そういう部分で共通するものがあるんじゃないですか。お互いが成長し合えるパートナーなんでしょうね」

高木豊氏のYouTube番組でも妻への思いを……

 旧姓・山本聖子は1980年8月、神奈川県川崎市に生まれた。父・郁榮氏は男子レスリングのミュンヘン五輪代表。6歳上の姉・美憂(48)、4歳上の兄・徳郁(享年41)の影響でレスリングを始めたのは5歳の時だ。小中学校時代に指導した全国少年少女レスリング連盟副会長の洞口善幸氏が当時の思い出を語る。

「腹筋1日3000回」努力型の聖子

「毎年夏、山本家は竜王スキー場のホテルに泊まり込み、合宿を行っていました。聖子は明るくて負けず嫌い。1日の練習が終わると、汗を流すために水深5メートルもあるプールにドバーンと飛び込んでいた」

 天才型の美憂に対し、聖子は努力型で「腹筋1日3000回」を目標に掲げた。その努力が大きく開花したのは、99年のこと。スウェーデンで行われた世界選手権で優勝を果たしたのだ。

 当時取材した記者の話。

「個性豊かな山本家にあって聖子は取材時も姉と兄を立てる。自然に気配りができる謙虚な人でした」

 快進撃は続き、翌00年、01年、03年と4度世界選手権を制した。

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