「志村、うしろ!うしろ!」と一番大きな声で叫んでた新聞
その「客席」でいちばん大きい声で叫んだのは産経だ。
「南北会談 文氏は『誘い水』に乗るな 」(主張・2月11日)
客席から立ち上がって「志村、誘い水に乗るな乗るな! 」と全力で叫ぶ産経であった。
南北会談へのキーワードも共通していた。「非核化」である。
「非核化という目標を忘れてはならない。」(朝日)
「非核化につながらない限り意味はない。」(毎日)
「文大統領に、バランスの取れた外交手腕をぜひ求める。目標は朝鮮半島の非核化である。」(東京)
南北会談自体は東京新聞に「実現させたい。日本政府としても協力すべきだ」というポジティブな文面もあったが、今回の北朝鮮の「平和攻勢」、日本の新聞はほぼ警戒感を表明していたことになる。
その韓国にはこういう動きが。
「韓国『非核化進展が条件』」「南北関係改善へ課題」(日本経済新聞・2月13日)
韓国は「志村、うしろ!!」と日本の社説師匠たちに言われているが、そんなことは最初から承知のフシもみえる。外交の化かし合いか。