「もし自分が襲われたら助けて」
E氏は何度も泊まっていたその友人を頼った。
「襲われるのは嫌だったので、防衛策を聞きました。やられていても『誰かが起きたらいなくなる』と言うので、『もし自分が襲われたら助けて』と頼んで。その後、別の子がジャニーさんと2人で個室に入って行った。『今、やられてるよ』と教えてくれた」(同前)
数十分後、またジャニー氏が近づいてくるスリッパの音がした。E氏はとにかく寝たふりを続けた。
「ジャニーさんが僕の足元に来て、足のマッサージを始めました。そのうち、股間の周りを触り始めて。浴衣なのですぐにはだけて、下着の中にスルッと手が入ってきました。隣の子を起こすべきか、結構長く考えました。でもやっぱりマズイと思って、隣の子に助けを求めました」(同前)
背中を何度かゆすると、起き上がってくれた。
「するとジャニーさんはいなくなりました。『もう大丈夫かな?』って聞いたら、『大丈夫』と言ってくれて、ホッとした。翌朝起きると、サーモンの刺身の朝食が準備されていたのが印象に残っています。お金は貰いませんでした」(同前)
その日、E氏をジャニー氏宅に招いてくれた友人も、性被害に遭ったと言っていたという。その日を最後に、E氏はマンションに行きたいと思わなくなった。
「当時はまだ幼くて、ジャニーさんの行為が良いも悪いも判断できなかった。ジャニーズ事務所とはこういうもの。ただただ、『受け入れられなかったらダメになるかもしれない』という恐怖だけがあった」(同前)
ジャニーズ事務所に事実確認を求めたが、今週も回答はなかった。
そしてもう一人、新たな証言者は、人気グループのアイドルも被害を口にしていたと明かした――。
このほか、4月19日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および4月20日(木)発売の「週刊文春」では、1980年代に被害を受けた男性の告白、元ジュニアに「昨日、入れられちゃったよ」と語った人気アイドル、スタッフがジャニー氏の泊まるホテルに少年たちを運んでいたという証言、ジャニーズ事務所の責任、カウアン氏の会見に来なかったテレビ局、などについて詳報している。
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