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借金、娘への仕送り、トルコでの植毛…48歳になったいしだ壱成の現在地「しょぼくれた駄目なおじさんではなく、俳優である自覚を持った」――2022年BEST5

いしだ壱成インタビュー#1

2023/05/03
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借金問題も解決。今後の野望は?

――指導者としての立場には、どのような面白さがあるのでしょう?

いしだ 僕は19歳の時に出演した『毛皮のマリー』という作品が初舞台なのですが、この時に共演者の美輪明宏さんから何度も言われたのが、「マスコミ向けの芝居はダメよ」、「テレビみたいな芝居はやめなさい」ということでした。

 たしかに舞台では、立ち方から声の出し方まですべてが独特で、照明の当たり具合を計算に入れながら、感情やセリフを表現しなければなりません。当時は大変でしたけど、この時に叩き込まれたスキルは一生物だったんだなと、今になって痛感しています。

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 こういう、30年のキャリアの中で得たものを、10分くらいに凝縮して若い世代に伝えていくのは、やはりやり甲斐がありますよ。

 

――一時期、借金問題が取り沙汰されましたが、収入面に問題はなさそうですか?

いしだ やっと収入も増えてきましたから、とりあえず返すものは返して、娘にもようやく少し良い物をプレゼントできるようになりました。以前はヒーコラ言いながらなけなしの仕送りをしていましたけど、いまは少し多めに送金しています(笑)。

――役者としての、現在の目標は?

いしだ 世界です。アジアはもちろん、60代になる頃にはヨーロッパの舞台に立っているのが理想的。その足がかりの1つとしていま、しばらく暮らしていた石川県と組んで、国際演劇祭のようなイベントを立ち上げようとしているんです。

 これはフィルムフェスティバルの舞台版のようなもので、まず石川でこうしたイベントを確立して、ヨーロッパと文化交流を図ることができればと考えています。地域の皆さんと具体的に取り組みを進めているところなので、楽しみにしていてください!(#2に続く)

写真=三宅史郎/文藝春秋

2022年「男性著名人部門」BEST5 結果一覧

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3位:「ママひとすじで生きてるわけじゃない」性欲減退、死への恐怖…60歳を目前にしたヒロミ(57)が“生きてる感”を持つためにしていること《令和オジサンの生き方指南》
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記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。次のページでぜひご覧ください。

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