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「お父さんとおじいちゃんの合わせ技ですね(笑)」

好きな味噌汁の具は「長ネギ」の内星龍選手 ©河内一朗

 内選手と初めて会話したのは2021年1月、新人合同自主トレーニングの時だった。第一印象は大きい選手だな、愛想がいいな、そして名前がキラキラしているな、だった。

 内選手の名前「星龍」の由来は入団当時に話題になったが、改めて直接尋ねてみた。

内選手「お父さんが坂本龍馬が好きで、『龍』の字は絶対入れたかったそうです。あとは、おじいちゃんが当時イケイケだったみたいでスターになってほしいという意味を込めて『星』を入れて『星龍』になりました。お父さんとおじいちゃんの合わせ技ですね(笑)」

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 野球人だったお父さまと、おじいさまからいただいた大切な名前・星龍。

 坂本龍馬が残した言葉の中の一つに「人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ」とあるが、内選手に最後に今後の「夢」について聞いてみた。

内選手「それは本当に優勝です、それに尽きます。チームメイトと一緒に生活をしてきて、このメンバーで優勝すればどういう感情が味わえるのだろうと思います。みんなで達成したいですし、そのために50試合、60試合以上投げてチームに貢献したいです」

 高卒3年目の内選手が真剣な表情で語った夢。

 ここからさらに進化を遂げ、楽天イーグルスの未来を切り拓いてほしい。今シーズンも坂本龍馬の如くスケールの大きい投球でバッターを翻弄する内星龍選手をこの目に焼き付けたい。

 そして叫ばせてほしい。

「今日も楽天イーグルス・内星龍の投球が白星をたぐり寄せました!」と。

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