「何か影響したのかなって思いました。ドラマは今までなかったことなので」
ジャニーズを退所後、数々の舞台やミュージカルに出演
2002年秋、4人組のユニット『HisH』を結成した際は、ジャニー氏から電話があり、それを橋田氏から他のメンバーに伝えたという。デビューも狙えるポジションにいたが――。
「これからという時に、4人中2人のメンバーが退所してしまったのです。もううちわも作ってあって。事務所からは『残ってもバックダンサーに付けられないよ』と言われましたが、それでも残った。でも本当に1年ほど仕事が無かった」
年齢的にも高校を卒業する時期だった。そして橋田氏は退所を決意する。
いま彼は、ダンサーや俳優兼プロデューサーとして芸能活動を続けている。14年には舞台『タンブリング』にダンサーとして、21年には神田沙也加主演のミュージカル『王家の紋章』にも出演。この3月には事務所も立ち上げた。
これからは徹底して人を守っていくのが重要
「僕が初めて人前に立ったのも、全てジャニーさんがきっかけ。エンターテイメントを続けていく中で、やっぱり改めてジャニーさんの凄さを感じています。今後はもっとひしひしと感じるはず。今でも変わらずずっと尊敬しています」
それゆえ、ジャニーズや日本の芸能界に「変わって欲しい」という思いが強い。
「何もわからない子たちに、欲をぶつけてしまうこと。それは虐めと一緒です。見て見ぬふりをした人たちも、同じではないにせよ、それは違うと思う。声を上げて止められたかというと、そこは難しいけど、これからは徹底して人を守っていくのが重要です。エンターテイメントの世界だからこそ、一般企業よりも、シビアにモラルを守っていかないといけない。それに、その方が格好いいですよね」
ジャニーズ事務所に、事実関係を尋ねたが、締め切りまでに回答はなかった。
5月9日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」および5月10日(水)発売の「週刊文春」では、橋田氏が受けた二度目の被害、ジュニアの先輩からかけられた言葉、ジャニー氏から退所を引き止められたこと、性被害を両親に告白した時の様子などについて詳報している。
追記:当初、橋田氏が初めて性加害を受けた時期について小学6年生、12歳と記述していましたが中学1年生、13歳でした。お詫びして訂正します。(5月10日14時)
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