「大麻って歌舞伎町では意外と安く買えるんですよ。1グラム3千円ぐらいで買える時もあるし、1グラムあれば1本以上巻けます。それをみんなで吸い回して楽しめるなら、安いものじゃないかという共通認識がある。
わざわざ病院でクスリを処方してもらってオーバードーズするよりも、手っ取り早く入手できるので大麻のほうがいいんですよね。トー横ではこっちを好む人の方が多いです」(トー横キッズ・10代少年)
トー横で大麻が急速に蔓延し、“キメセク”まで中学生の間で横行している信じられないような実態は、これまで(#1、#2、#3)でも触れてきた通りだ。
「薬物汚染の元凶」札付き男たち実態
薬物汚染について、あるキッズが「元凶」と言うのが、自称“トー横キッズのまとめ役”こと、徳永晋太郎容疑者(38)と大麻所持で逮捕された内山直樹被告(38、現在公判中)だ。
徳永容疑者は、5月15日、トー横キッズの少年(18)に暴行を加えて車のトランクに監禁し、母親から身代金を奪ったとして逮捕された。この事件の引き金は、徳永容疑者とキッズの間で大麻や覚せい剤の売上金をめぐるトラブルだったことが明らかとなっている。
そもそも、クスリを持ちかけるような怪しげな大人たちに、キッズたちが心を許してしまったのは、なぜなのだろうか。理由について詳細を語るのは、徳永容疑者と内山被告の2人と面識があったという、現役トー横キッズの10代少年だ。
「自分も1度GOD(内山被告のニックネーム)に誘われ、大麻を吸ったことがあります。自分が酒飲んで終電逃して広場にいたら、GODが『吸おうよ、吸おうよ』みたいな感じで近づいてきて……。
ちっちゃいスピーカーを持って、サイケみたいな音楽を流しながら近づいてきたんです。『音めっちゃよく聞こえるぜ! 最初だから2吸いぐらいしてみなよ、タダでいいから』とか言ってましたね。自分はバッドに入った(落ち込んだり気分が悪くなった)ので、その後やってないです。大体ハマる子は、吸って楽しくなっちゃった人ですね」
とはいえ、いきなり「吸おうよ」と来れば、警戒しないものだろうか。キッズが続ける。