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アプリで誘い出し"テキーラショット一気"で20万円請求…新宿・歌舞伎町で横行するぼったくりバーの最新手口

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genre : ニュース, 社会

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新宿・歌舞伎町でぼったくりバーの手口が巧妙になっている。『ルポ歌舞伎町』の著者でライターの國友公司さんは「歌舞伎町では、客引きではなくマッチングアプリで客をおびき寄せる手口が定型化している。『2時間5000円で飲み放題』などと説明するも、テキーラショットなどの代金は含まれておらず、数十万円を請求されてしまう」という――。

写真=iStock.com/ke ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/ke

マッチングアプリでバーに誘い出し…

新宿・歌舞伎町でぼったくりの被害が相次いでいる。4月上旬には男性客から不当に高額な代金を請求したとして男女16人が逮捕され、その数日後にはリーダー格と見られる男も逮捕されたとテレビや新聞で報道された。

歌舞伎町におけるぼったくりの手法は定型化されている。バーの店員とグルである女性がマッチングアプリで男性客を誘い出し、「知っている店があるから行こう」「おすすめの店がある」などともっともな理由をつけて、ぼったくりバーに連れて行くのだ。

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歌舞伎町をはじめ、池袋、湯島、六本木といった都内の歓楽街では、「客引きについていかないように」とのアナウンスがいつも流れているが、その注意を守っていたとしてもぼったくりの被害に遭う可能性は十分ある。

テキーラ1杯3000円、請求された金額は20万円

40代の男性Aさんは先輩から合コンに誘われ、歌舞伎町のバーへ行くことになった。相手は先輩がマッチングアプリで知り合った女性で、友人を3人連れて来てくれるという。しかし、男性4人で待ち合わせ場所に行くと、そこには女性が1人しかいなかった。「知り合いの店が近くにある。友人はあとから合流する」という女性の案内で、とあるバーに入った。

「バーのシステムは2時間の飲み放題が1人5000円でした。ほかの女の子たちは20分に1人ずつ来て、“さっき仕事が終わったところで”と言いながらテキーラのショットを頼むんです。仕事終わりにいきなりテキーラを頼む若い女性なんて、違和感しかありません。その時点で嫌な予感がしていました」(Aさん)

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