「パパ…怒らんといてほしいねんけどな」突然阪神ファンになった息子から、楽天ファンの父へのありがたいアドバイス

「ブルペンの横で蛇出るから気をつけてって言うてくれた人？」

　なんか調子に乗ってさらにアドバイスをくれた。

「阪神は村上頌樹選手とか大竹選手とか去年までローテにいなかった選手が活躍してるやん。楽天も新しい選手が出てきたら、みんな嬉しいと思うねん」

「内星龍選手とか出てきてるで？」

「誰なん？」

「楽天で今年ブレイクしてるデッカい選手やん。何年か前に履正社のグラウンドに一緒に見に行った時に投げてたで？」

「あっ、外野からマウンド上がって150キロ出した人？」

「それ、ソフトバンクの田上奏大選手やわ」

「ブルペンの横で蛇出るから気をつけてって言うてくれた人？」

「それ、東洋大学の岩崎峻典君な」

「あっ、あの三塁側の池のとこで挨拶した人の息子？」

「それ日ハムの細川凌平選手のお父さんな。確かにあの日は智弁和歌山との練習試合やったけども」

「パパが山本由伸に投げ方似てる言うてた人？」

「そのひとぉおおお！！！」

　何の話や。なかなかの練習試合見に行ってるなっ。

「いや、でも交流戦で、阪神も西武にやられたし、いっつもやってないチームばかりやから、いきなり勝ちだすかもしれへんやん」

「せやなぁ」

「楽天、勝ったらええなっ」

「うん」

　めちゃめちゃ励ましてくれるやん。

「阪神も他のパ・リーグに勝ってくれよ」

「うん、でも阪神は交流戦はほどほどでええわ。交流戦終わったら普通に勝つから。かと言って交流戦で調子も崩したくないねん。だからほんまにほどほどでええわ」

　いや、ファン歴40年か！

　なにはともあれ、今年も息子と見る阪神戦が楽しみでならない。

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