「だいすけが来ていたので絶対に打とうと思っていました！」
誰のヒーローインタビューか覚えていますか？？ 正解は柳田悠岐選手だ。
2022年8月19日、PayPayドームの試合でファイターズに7−2で勝利した試合で4安打の活躍でお立ち台に上がった時にマイクをもって高らかにそう叫んだのだが、球場のみんなは思ったはずだ。
「だいすけって誰？」
こちらがそのだいすけさんだ。
今回は、柳田選手がヒーローインタビューで名前を言っちゃうくらい、地元広島の大親友で、おそらく柳田選手を一番知っているだいすけさんに「柳田悠岐」という男についてお話を伺った。
２人が出会ってから、仲が深まるまで
柳田選手とだいすけさんは同い年。小学校から野球をやっており、チームは違うが試合で会ったら必ず話す程仲が良かった。「柳田選手は当時から野球が上手だった」と話すだいすけさん。
今の柳田選手の代名詞といえば「フルスイング」だが、当時はピッチャーをしたりショートを守ったりしていた。バッティングの印象は薄く、投げる、走る、守るがすごかったという。
身長も今の超人の体つきとは違い、想像し難いが小中学校の時は小さかったそうだ。
高校時代は柳田選手と同じスポーツ用品店に通っていただいすけさん。よくお母さんと一緒に来ている柳田選手に会っていたそうだが、会う度にスパイクを買い替えていたことに驚いた。高校で一気に身長が伸びたのだが、足まで短期間で大きくなるのがまさに規格外。それと共に当時の柳田家のお財布事情を勝手に心配した。
高校を卒業。大学入学前に自動車学校に通うと、そこでも柳田選手とばったり。同じ時期に同じ教習所に通う辺りに2人の運命の糸を感じずにはいられない。
だいすけさん「久しぶり！ 大学はどこ行くの？」
柳田選手「広島経済大学！」
2人「一緒じゃん！」
共に広島経済大学に進むことになった2人の仲がさらに深まっていった。
大学で初めて柳田選手と同じチームになっただいすけさん。
体も大きくなりパワーも増した柳田選手の野球センスはもちろん、人柄にも感激した。
「ゆうきは常に輪の中心にいて、大声を出してチームを引っ張ってくれていた。まぁ～中身は無く勢いだけでしたけどね！（笑）」
後輩を常に気にかけて話しかけとても面倒見が良く、プロに行くほどの実力を持ちながらも、常に謙遜していて一切天狗になることはなかった。情にも厚い柳田選手をとにかくみんなが慕ってついてきた。
現在はホークスのキャプテンを務める柳田選手。「プロに入る前も一度もやったことがない」と最初は躊躇していたが、なるべくしてキャプテンになったのだと思う。
