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トー横キッズに使い込み・持ち逃げをされて激怒したのか。三枝容疑者は、男子高校生を拉致することに。

「お前、生きて帰れねーぞ」「おまえこのまま山だからな」「俺のこと騙して楽しかったか」「最後に聞きたい曲はあるか」などと恫喝する三枝容疑者ら。赤信号で車が止まるたびに、殴ったり蹴ったりの暴行を繰り返したという。

また、男子高校生をトランクに詰め込んで監禁。詳細は不明なるも、人気のない場所に連れて行き、土下座をさせて、頭を踏みつけるなどしたそうだ。

「子どもの命は保証しない」身代金要求

さらに犯行はエスカレートする。三枝容疑者は、特殊詐欺の被害金220万円を持ち逃げしたとされる人物を見つけ出すため、埼玉県にある男子高校生の実家にまで乗り込んだという。未明の”来訪者”に対応したのは男子高校生の母親だった。

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三枝容疑者らは、男子高校生の母親に、「子どもの命は保証しない」などと言って身代金を要求したという。

三枝容疑者らは、母親に対して、「払わないと子どもの命は保証しない」「金のことで俺は殺人まではやりたくない」「息子さんが金を返さない。子どもの使いじゃねえんだ」「20万で命の保証はする」などと脅して身代金を要求。

結局、母親は、三枝容疑者らに、現金20万円を渡したという。男子高校生が解放されたのは、連れ去られてから、およそ2時間後の午前5時40分だった。

男子高校生は、頭などに全治6週間の重傷を負った。暴力団員らが自宅に現れたことに驚いた母親は、3月18日、息子を伴って、埼玉県警に被害相談を持ちかけた。

売春、薬物、集団万引きも

”連れ去り”が歌舞伎町で起きていたことから、事件捜査の担当は、埼玉県警から警視庁に移管されることになった。新宿署では、防犯カメラの映像解析などから、三枝容疑者らを特定。今月15日・16日に、営利目的略取、監禁致傷などの疑いで4人を通常逮捕した。

事件捜査は、埼玉県警から警視庁に移管された。歌舞伎町周辺を担当する新宿署が捜査に乗り出した。

三枝容疑者は、被害者の男子高校生と面識はあったという。徳永容疑者は、トー横キッズを相手に、特殊詐欺、売春、薬物密売、集団万引きなどをやらせていたとされる、被害者の男子高校生自身も、売春の斡旋や薬物密売に手を染めていて、「薬物密売は10回以上やった」と話しているとのこと。

調べに対して、「たー坊」と「徳さん」は「知らない。身に覚えがない」などと容疑者を否認。逮捕された他の2人はトー横キッズで、調べに対して「暴力団組員に言われて無理矢理やった。被害者に対して本当に後悔している。ごめんなさい」と容疑を認めているという。