今回の一件で、山川同様にイメージダウンしたのが、所属球団である西武ライオンズだ。
「文春オンラインに報じられてから、球団のコールセンターには苦情が殺到しています。報じられた当日は『なぜ、山川を出場させ続けるのか』といったものが非常に多かったと聞いています。メディア各社への取材対応もあり、球団は疲弊しています。主砲山川の不調・不在もあり、現在はリーグ5位に低迷しています」(球団関係者)
スポーツ界のコンプライアンス問題に詳しい弁護士が語る。
球界がアップデートできない「女性観」「特権階級意識」
「野球界は古くから有名選手を含め、女性問題などを起こし続けてきました。サッカー選手と比較しても、大きな問題を起こすケースが特に多い。これは野球業界全体が意識をアップデートできておらず、旧態依然とした女性観や特権階級意識などがはびこっている証左ともいえるでしょう。
昨今コンプライアンスの重要性が訴えられるなか、西武でも選手らを対象にした外部による講義なども行われています。しかしこれほど“効果”がないのであれば、形骸化しているのではないかと訝しんでしまう」
直撃取材において、山川選手は今回の件について「結構大事な事件になってしまって」と語っているが、時折り笑みを浮かべながら応対するなど、深刻さに欠けている印象も受けた。一体どこまで事態の重大性を認識しているのか。
前出の弁護士が続ける。
「実際に和解できなかったら、起訴されたら、その後にどうなるかがまったく分かっていないように感じます。トップ選手がこのようになってしまったことについて球団の責任もある。山川選手は大卒ですが、球団には高卒の選手も多く、学校や社会で学ぶべきことを学ばずに野球だけに邁進してきた選手がほとんどでしょう。球団には、そんな彼らを社会人として教育する義務があるでしょう」
野球界のトップ選手による一大スキャンダル事件は新たな段階に進み、各所でさまざまな波紋を起こしている。山川に対する東京地検の判断に注目が集まる。
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