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「このままだと、多くの店舗が消滅」

 すでに契約解除を通告された6社と合わせると店舗数は全体の7割、100近くになる。乃が美HPによると、国内の店舗数は直営店を含めて141。仮に100店舗が閉店すれば、残るのは、40店舗程度だ。

「ロイヤリティの分割払いを打診している一部のオーナーもいるが、本部が応じるとは思えない。このままだと、多くの店舗が消滅しそうです」(別のオーナー)

 強硬な“取り立て”の背景には、本部の厳しい懐事情も垣間見える。

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「経営難は当然FCだけではない。直営店も同様です。本部も毎月かなりの額の赤字を出しており、ロイヤリティ回収は死活問題です」(前出・乃が美関係者)

乃が美の森野博之現会長

 さらに、5月半ばには、今年2月に就任したばかりの新CEO・関駿一郎氏が僅か3カ月で辞任している。

「関氏は大株主のファンドが招いたコンサル会社の人。『クリスピー・クリーム・ドーナツ』の再建に携わったという評判で、乃が美の立て直しを任せられていましたが……」(同前)

 乃が美本部にオーナーへの通知とCEO辞任について聞くと、こう回答した。

「契約解除を含めた措置を検討する旨は述べたことがありますが、契約解除の通告はしていません」

「(辞任は)事実です。理由は(関氏がコンサル会社を)一身上の都合により退職されることに伴うものであると伺っています」

 乃が美内部で今、何が起こっているのか。現在配信中の「週刊文春 電子版」では、FC店舗のオーナーと本部の間で起きた“泥沼内紛劇“の実情、オーナーたちが受け取った通知書の内容、本部の厳しい懐事情、3カ月でスピード辞任した新CEOの人物像、そして小誌の取材後にオーナーたちが受け取った“新たな通知“に書かれていたことなどを詳報している。