警察の捜査員が1年生部員全員に事情聴取
イジメは、4月の入部当初から始まった。
「たびたび上級生が1年生の頭をバットで小突き、たんこぶができていた。一部の上級生はそれを“コンバット”という隠語で呼んでいました」(同前)
太郎君の葬儀は5月21日に行われた。2日後の5月23日には、警察の捜査員が1年生部員全員に事情聴取を行っているという。
「息子によると、イジメや暴力行為があったのか、太郎君はどんな様子だったのか聞かれたそうです。暴力行為をしていた上級生はすでに謹慎処分を受けている。野球部も活動を自粛しています」(同前)
太郎君の自宅を訪ねると、ユニフォーム姿の知人男性が母親に代わり、言葉少なにこう語った。
「学校の責任が重たい部分もあるんじゃろが、まだ亡くなって日も経っていないので……」
関西高校に、イジメの実態や死亡との因果関係などについて事実関係の確認を求めたところ、教頭が以下のように回答した。
「個別の事案については、全て回答を差し控えさせて頂きます」
2019年には福岡の県立高校野球部が、部内イジメで2年生部員が自殺した問題を受け、半年間の対外試合禁止処分を受けている。
前出のAさんが訴える。
「1年生は大きなショックを受けていますが、未だ保護者説明会の開催などはありません。学校側にはきちんと説明して欲しいと思います」
5月31日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および6月1日(木)発売の「週刊文春」では、太郎君が野球に打ち込んでいた様子や、太郎君が受けたと言われているイジメの被害、上級生による他の1年生部員に対するイジメなどについても報じている。
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