6月3日、大阪維新の会は大阪府議の笹川理前代表(42)を「除名処分」にしたことを発表した。党代表の吉村洋文大阪府知事が記者団に明らかにした。
笹川氏を巡っては、大阪維新の会・宮脇希大阪市議(36)へのパワハラやストーカー疑惑を「週刊文春」が5月18日発売号から3週にわたって報じていた。小誌の報道を受け、笹川氏は5月22日に代表を辞任。29日には離党届を提出していた。
笹川氏は宮脇氏に何をしたのか。当時の記事を再公開する(初出:週刊文春 2023年5月25日号 肩書きは公開時のまま)。
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先月の統一地方選で首長と地方議員の数が774人に達し、勢力を拡大する日本維新の会。その中核組織である「大阪維新の会」の府議団代表に、女性議員へのパワハラの疑いがあることが「週刊文春」の取材で分かった。
疑惑の人物は、この5月8日に府議団代表に就任した笹川理(おさむ)大阪府議(41)だ。
「関西大の院修了後、リクルートを経て、2011年に29歳の若さで府議に初当選、現在4期目です。府議団政調会長などを歴任した“維新のホープ”。プライベートでは3人の子を持つ既婚者です」(地元記者)
市議になりたての“美人市議”にパワハラやストーカー行為
だが今回、笹川氏が「府議団代表にふさわしいのか?」と疑問視する声が地元関係者の間で上がっているという。話は2015年にさかのぼる。当時、笹川氏の地元・東淀川区選出の維新市議だったのが同年に初当選した宮脇希氏(36)だ。
「外資系証券会社勤務やモデル活動を経て現在3期目の“美人市議”です。2020年に夫から性感染症をうつされた体験を市議会で明かし、性教育の重要性を訴えたことでも話題になった」(同前)
当時笹川氏は、市議になりたての宮脇氏を先輩として指導する立場にあった。
「しかし、宮脇さんは『笹川さんにパワハラやストーカー行為をされている』と漏らし、関係者に相談していました。笹川さんは当時独身で1人暮らしだった宮脇さんの自宅を深夜に訪れてインターホンを押したり、LINEや電話でひっきりなしに連絡していたそうです」(宮脇氏の知人)