いま、韓国球界が揺れている。

 WBC閉幕から約2カ月後の6月1日、韓国代表として出場した3人の投手が大会期間中に東京都内の飲食店で飲酒していたとして、謝罪をしたのだ。韓国チームはWBCで1次リーグ敗退。一連の飲酒報道は「朝鮮日報」などの在韓大手メディアが報じ、消沈ムードが漂っていたなかでのスキャンダルは、韓国国内で大騒動に発展している。

韓国で大炎上している“日本キラー”投手とは

「謝罪をしたのは、投手として登録されていたキム・グァンヒョン(SSGランダース・34)、イ・ヨンチャン(NCダイノス・34)、チョン・チョルウォン(斗山ベアーズ・24)の3選手です。キム選手は韓国が金メダルに輝いた2008年北京五輪で2試合あった日本戦の先発投手でした。当時、2試合とも日本を下したので、“日本キラー”の異名がついていました。

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投手としてWBCに出場したキム・グァンヒョン選手。2008年の北京五輪では“日本キラー”の異名がついた ©時事通信

 キム選手は韓国野球委員会の調査に対し、3月7日の夜、日本戦が行われた10日夜に飲酒したことを告白。イ選手とチョン選手も同様に10日夜に飲酒した事実を認めています。キム選手は6月1日付けで所属球団から出場選手登録を抹消されています」(社会部記者)

 各国からスター選手が出場するWBCは世界トップクラスの戦いだ。万全のコンディションで挑まなければ勝ち星をつかむことなどできない。しかし高ぶる気持ちを抑えるため、酒に手が伸びることもあるだろう。

日本でもWBC前の山川穂高選手の行動で“炎上騒ぎ”

「ただ、その飲み方や飲んだ日付が問題だったんです。現地メディアでは、チームを率いるトップ選手が、試合の前日も朝まで飲んでいたと報じられている。日本では大谷選手がチームメイトと会食したとInstagramに投稿していたことがありましたが、会食を行うのであれば、日本選手のように堂々と公開すべきだと批判されています」(同前)

 しかしながら、日本でもWBC前の選手らの行動について“炎上騒ぎ”が起きたことがあった。

山川穂高選手がInstagramに投稿した写真。美味しそうな生牡蠣がばっちり写っている

 3月17日、準決勝と決勝を控えた侍ジャパンは試合が行われるアメリカに到着。到着初日の練習は自由参加となったため、山川穂高選手は牧秀悟選手を連れてシーフード料理店を訪れた。山川選手はそこで生牡蠣や海老などが盛られたシーフードプレートの写真を投稿したのだ。

 その写真を見た関係者らから「万が一があったらどうする」などと、ノロウィルス感染のリスクを問題視する声があがっていると「NEWSポストセブン」が報じ、SNSなどでも批判が相次いだ。