「国試の合格率も高いし、コンクール優勝歴も多いのでどうしても通いたい学校のひとつでした。僕は5年前に卒業しています。愛校心みたいなものはもちろんありますが、昔からちょっと違和感はありました。学校理念のような言葉を叫ぶ朝礼と理事長の指示は絶対みたいな風潮は、なんというか……宗教チックでした」
振舞われるのは理事長のカレーとおでん
校内での理事長の権力は絶対的だったとBさんは言う。Bさんの当時の担任教員が理事長から執拗に叱責されたことを苦にして無断欠勤した上、急遽クラス替えが行われたという“事件”もあったそうだ。
「ハリビはとにかくイベントの多い学校でした。入学してすぐ遠足で川下りをしたり、柳川駅でハロウィンをやったり、『おにぎえ』という地元の祭りに生徒が参加したり。技術を学びにきたのに、こんなに行事が多いと勉強がおろそかになってしまうと思ったことは何度かあります。
バーベキューも、またやるの? と思うほど頻繁にありました。何かと理由をつけて開かれる感じで、振舞われるのは理事長のカレーとおでん。学生より先生たちが楽しんでいる感じがあって、なんか白けた気分になってました」(同前)
この他にも運動会や球技大会、卒業旅行、海外研修旅行、韓国の姉妹校を招いての歓迎会など、“ハリビ大宴会”はしょっちゅう行われていた。そしてその都度、理事長のお手製のカレーとおでんが振る舞われたという。
ハリビ大宴会が頻繁に催されていた
「あれこれイベント過剰であっても、学生が楽しめたり、本分の教育がしっかりしてれば問題ないとは思いますけど、イベントで事故なんて起こしてたら本末転倒ですよね。実際、僕の在校時にも川下りで川に飛び込んだ学生がケガをしたことがありました。でもそのことで翌年の川下りイベントが中止になんてなることはありませんでした」(同前)
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