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《「公邸忘年会」をめぐり、首相の長男で政務秘書官だった翔太郎氏を更迭。主要7カ国首脳会議を終えて高揚感に浸る政権に水を差す事態となっていた。》(同前)

 つまりバラマキとさえ言われる今回の決定は長男・翔太郎氏問題の失態をカバーする意味が大きい? これでは翔太郎氏のための児童手当ではないか。異次元の長男対策である。そして財源については具体的な議論を先送り。やはり適当すぎる。適当ではなく慎重に考えたと言うならただの姑息である。

衆院解散を匂わせたかと思いきや

 岸田首相はこの夜の会見で今国会で衆院解散・総選挙に踏み切る考えがあるか問われると、「いつが適切なのか諸般の情勢を総合して判断する」と語った。そのあとニヤリとしたような表情を見せたから、さぁ解散かとオヤジジャーナルは大騒ぎ。

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 さっそく、

『岸田首相 解散匂わせ発言の真意』(夕刊フジ6月15日付)

 と「匂わせ」ぶりを指摘される。しかし騒ぎが大きくなり過ぎたとみるや首相は翌日に「今国会での解散は考えておりません」と否定。

 となるとこう書かれる。

『突然「見送り」を表明 火をつけて面白がった愉快犯 解散マッチポンプの間抜け』(日刊ゲンダイ6月17日付)

 ゆ、愉快犯!

 今回の解散騒動だけでも適当すぎる感じが伝わってきてしまった。こうなるとやはり「脱力するほどの無警戒さ」も感じる。その適当さと無警戒さのせいで、選挙があると走り回った身内の議員にも呆れられていないだろうか。心配である。

 それにしても誰か岸田首相の周りで忠告できる人はいないのだろうか。ブレーンはいないのか。最側近と言われる木原内閣官房副長官は何をしているのだろう。あ……。いろいろ忙しすぎてそれどころじゃないかも。