日常的に怒鳴り声や壁を蹴る音、何かが割れる音が聞こえていた
「同年7月、県警が冨永さんに連絡したところ、『仲直りをした』と言っていたようで、警察としては対応を終えていました。しかし、同年12月、今度は伊藤容疑者の自宅の隣人から『男女の争う声が聞こえる』と通報がありました。冨永さんは、別れ話を切り出したところ、『別れたら殺す』などと言われ、首を絞められたようです」(同前)
通報した近隣住民が当時を振り返る。
「日常的に怒鳴り声や壁を蹴る音、何かが割れる音がしていました。当日は夜中の2時くらいに『痛い、ごめんなさい』『うるさいから黙れ』みたいな声がして、あまりにも騒がしいので警察に通報したんです」
ところがこの際も、「すぐに仲直りしました。今後はトラブルのないように関係を続けていきたい」と冨永さんは語っていたという。
「そして6月22日、再び冨永さんから110番通報がありました。車のなかで些細なことから喧嘩となり、伊藤容疑者から叩かれたため、冨永さんも叩き返したそうです。このとき警察が2人を口頭注意し、双方の親を交えて話し合いをすることになっていました」(前出・社会部記者)
連絡やSNSをすべて断ち切って、親も通して縁を切ろうとしていた
相談を受けていた冒頭の友人が振り返る。
「ずっと別れるって話はしていましたが、『別れたら殺すから』というようなことを言われていたので、別れられませんでした。最終的には連絡やSNSをすべて断ち切って、親も通して縁を切るといった、自然消滅のような形で破局にもっていこうとしていたんです」
この友人によれば冨永さんと伊藤容疑者は同じ飲食店で働いていたことをきっかけに2年ほど前から交際が始まった。そして、2人の関係が長くなるにしたがって、伊藤容疑者の本性が垣間見える相談が増えていったという。